傲慢な介護士は高齢者の介護に上から目線

女性30代
病院3年 特養3年 有料老人ホーム1年

明るく人見知りのない性格で、素直で正直と言われますが、要領が悪くどんくさい方だと思っています。

現在の勤務

高級有料老人ホームに勤務しています。
以前は療養型の病院で60床の病棟勤務でした。
特養は20床3フロアの構造で職員の年齢が若く働きやすい職場でした。

上から目線の介護

病院勤務の頃、自分もまだ若く経験が浅かった事と認知症や精神疾患の高齢者に対しての知識・勉強不足で、どう対応してよいかわからりませんでした。
暴れる患者さんを前に自分の感情が抑えられず、手が出そうになり、自分が虐待をいつしてしまうかわからないと毎日不安に思っていました。
夜勤中やトイレ介助など、1対1で介助させていただく際に、当時は『してあげているのに!』と、上から目線で接していたと思います。
そんな自分に気が付いたとき、自分は介護には向いていないと感じました。

最低な感情は相談に値しない

傲慢で自尊心ばかりの自分の気持ちを誰かに相談するには恥ずかしく出来ませんでした。
自分が弱い人間だから、弱く抵抗できない人に偉そうで傲慢な気持ちを抱いてしまったんだと思います。
自分でも最低な感情とわかっていたので誰にも相談できず、消化することもできず、いつまで抑えれるかと不安な日々を過ごしていました。

辞めてわかる良さ

3年を迎えた際に退職し、まったく違う職種に転職しました。
それによって、自分は介護の仕事に楽しみを感じていたことを思い出し、もう一度戻る決心をしました。
時代の変化で介護のあり方や認知症の対応の仕方などを勉強する機会が増え、テレビやインターネットでも情報が普及し、自分自身も少しは成長できたと思います。

評価がされにくい仕事でも

介護の仕事は、結果が数字や文字で表される機会が少なく、必死に努力しても評価に結び付きにくい職業だと思います。
清潔ではない業務や、良かれと思う行動が罵倒されることもありますが、介護に従事する一人一人の工夫や情熱が少しずつ介護の現場を良くし、新しい機械や道具を生み、介護する側もされる側も負担が減るように変化してきていると思います。
人のために生きる事ができる人間は、自分ではなくとも子や孫に、その徳が必ず返ってくるよと利用者さまも話されていました。
大変な仕事をしているにもかかわらず、評価してもらえない職種ですが頑張りましょう。